抜かずに死ねるか！
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「中出しスペシャル エヴァ＆モニカ」である。
「中出しスペシャル エヴァ＆モニカ」である。
作品の発売日をみると2003年12月26日とあるから、
かれこれ12年前ということになる。
2003年から2004年にかけての為替相場は、
110円前後を推移している。
いまより10円ちかく円高だったわけだ。
アダルト業界で外国人を撮影するばあい、
ギャラはふつうドル払いが慣習になっているから、
為替の動きにはつい敏感になってしまうのだ。
モニカもエヴァもAV経験のない素人さんで、
新人扱いになるのだが、レベルが高いという理由で、
相場の800ドル(1カラミ)では撮れなかった。
1000ドル払ったように記憶している。
円に換算すると、今なら12万、当時なら11万だ。
外人を撮るなら円高はありがたいのだ。
コーディネーターが撮影日前夜に食事会を手配してくれた。
僕は広報部の代表としてその会に参加した。
新宿西口側にある高層ビルのレストラン。
コーディネーターに連れられ、モニカとエヴァが姿をあらわした。
僕は今でもはっきり覚えているのだが、
黒髪のエヴァを見た瞬間、あろうことか、
股間がムクムクムクと盛り上がってしまったのだ。
18歳のエヴァの色っぽさは尋常じゃなかった。
「ああ、あんなのとヤリてぇ～」
ふだん食べなれない高級料理を頬張りながら、
僕はそんなことばかり考えていた。
一通りの撮影が終了して、
彼女たちが帰国の途に着く数日前のことだった、
例のコーディネーターと飲む機会があった。
彼曰く、
「エヴァを1000ドルで口説いてあげるけど、どう？」
聞けば、せっかくの来日で、
彼女たちも小遣い稼ぎがしたいのだという。
イッパツ11万である。吉原の高級ソープより高い値段だ。
「ちょっと考えさせてください」
本当はやる気マンマンだったのだが、
照れもあって、その場では返事を差し控えた。
▲当時のエロ雑誌にも登場した二人。右がエヴァ。
コーディネーターから連絡がくれば、
すぐお金を渡せるように準備していたが、
それっきり彼から電話ひとつないまま日が過ぎて、
とうとう二人はハンガリーに帰国してしまった。
あの誘いはなんだったのか？
ほかの奴がイッパツやったのか？
すぐにこちらから連絡すればよかったのか？
後悔先に立たずである。
▲当時のエロ雑誌にも登場した二人。右がエヴァ。
